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たばこ..... [癌治療]

たばこはがんの原因として大きな問題であり
がん対策のなかでも大きなウエートを占めている

秋田魁新報WEB版の記事から.....

店頭からたばこ消える 震災で流通途絶え

 東日本大震災の影響で県内にはたばこが入荷されず、ほとんどの銘柄が店頭から姿を消した。さらに日本たばこ産業(JT)は販売体制見直しのため、30日から4月10日まで全国でたばこの出荷を停止。休業を強いられる小売店も出ている。    JTによると、全国6カ所のたばこ製造工場のうち、栃木県と福島県の2工場が被災し稼働停止した。出荷や仕分けを行う仙台市の流通基地も被災したため、本県をはじめとした東北地方には震災以降、商品は出荷されていない。  県央部の小売約400店でつくる秋田たばこ販売協同組合の原田啓藏理事長によると、輸入たばこは早ければ来週にも順次入荷する見込みだという。

今回のたばこの供給不足で是非、たばこは止めて欲しい
秋田県内では、他県に比較して公共施設や、飲食店での喫煙がまだ多い
路上喫煙者(歩行しながら)も少なくない

秋田県のデータでは、がん対策基本法施行前後の調査では
男性・女性ともに秋田県内では喫煙率は上昇している

たばこは止めましょう!

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癌幹細胞 [癌治療]

本日は山形で消化器病学会東北支部例会に参加
秋田を7時の新幹線で出発
仙台経由で仙山線に飛び乗り
北山形駅からタクシーで会場に到着
ビックスワンという立派な会場
しかし、とにかく街中から遠く
周りになにも無いところ
11時10分に会場到着
秋田-山形4時間の旅であった
隣の県であるが、東京、大阪、名古屋よりも時間がかかります

今回は、評議員会、講演聴講、座長の仕事である

なかでも、今回の特別講演「癌幹細胞」の話が興味を引いた

がん細胞は無限に細胞分裂を繰り返して無秩序に増えてゆくので
「がん」と呼ばれるのだが、
がん細胞はどの細胞も同じではなく
多くのがん細胞は4~5回分裂すると消えてゆく
しかし、がん細胞のなかでも、いつまでも増え続けるがん細胞があるそうだ
これが癌幹細胞と呼ばれ、
この細胞は自分はそれほど細胞分裂しないのだが
分裂時に、自分と同じ癌幹細胞と
分裂能が非常に強い細胞に分裂し、ここで生まれた分裂細胞が急速増殖するそうだ

すなわち、一般に細胞分裂は自分と同じ細胞がふたつ出来るのだが
癌幹細胞はいろいろな機能を持った細胞を生み出すことが出来る
従って、自分はそれほど分裂することなくじっとして
時々たちの悪い細胞を排出する
非常に酷い細胞である

そのため、がんの手術後10年以上経過しているのに
再発する場合があるのでしょうね

興味あるテーマであった
タグ:癌幹細胞
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がんペプチドワクチン療法 [癌治療]

がんペプチドワクチン療法「スーパー特区の現状」
 東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 中村祐輔先生

日本消化器外科学会総会での講演
現在、マスコミなどでも話題となっている分野の日本の第一人者というか、代表研究者のお話を聴いた

まずは、アメリカではこの分野を国家戦略として研究・開発しているが、日本の体制は非常に貧弱であるということを冒頭で語られる

がんペプチドワクチン療法とは、癌細胞のあるタンパク質の一部ををヒトに接触させて
ヒトの免疫反応によって、その癌細胞を破壊するリンパ球を作らせる治療法

したがって、どうやって癌細胞タンパクをヒトに効率よく認識させるか
そして、どうやってヒト免疫反応を増強させるかがポイントになる

これまで、がん免疫療法と言われていたものとはかなり様相が異なる
いわゆる、以前がん免疫療法と言われていたものは
がん細胞をすりつぶしたもの
いろいろなものが混ざったものを投与して
ヒト免疫を期待する手法
従って、投与しているタンパクが精製されていないため、その反応の科学的分析が困難である
なので、これまで、日本では「がん免疫療法」というとなんとなくうさんくさいイメージであった

しかし、がんペプチド療法では
遺伝子解析から癌抗原として特異的で、癌細胞に共通で、さらにその癌細胞の増殖にかかわる重要な働きをする部分をヒトに投与する
したがって、このペプチドを投与した後に、腫瘍細胞を攻撃するリンパ球が増えていることを確認したり
このリンパ球が癌細胞に集まっていることを確認
さらに実際に癌細胞を攻撃死滅させているところを確認することができる

さらに、精製されたタンパク質であるため、ピンポイントで強力に免疫系を刺激することが出来るので
がん免疫療法と比較すると強大に免疫系が不活化される

非常に納得のゆく治療手段であるが、最終段階がヒト免疫反応なので
免疫反応が十分な段階で行われなければ行けない治療である

すなわち、がん治療の第一選択治療として考えるべきであろう
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大腸癌化学療法 [癌治療]

週末は化学療法の講演会に出席
先週、大腸癌治療ガイドライン2009年版が出版された
そこで今回の講演会は大腸癌の化学療法についてであった

2009年のガイドラインが出版されたばかりであるが、紙ベースの出版物はすでに古い物になっている
大腸癌化学療法は日進月歩のスピードで進んでいる
今から10年くらい前は進行再発大腸癌の余命は6ヶ月程度であったのだが
現在は20ヶ月
さらに最近では2年を越えている
癌の治癒指標として5年生存率というものがある
治療後5年生きていたら大丈夫という意味であった
しかし、大腸癌では、手術のあと再発するケースは2年くらいで再発
その後化学療法を適切に受けていれば、5年で無くなるケースは少ない

大腸癌化学療法の現時点で言えることは
1.化学療法で生存期間は延びているが治るわけではない
2.有効な5種類の薬剤をうまく組み合わせて、すべての薬剤を投与できれば、長期予後が得られる
(5FU、塩酸イリノテカン、オキサリプラチン、ベバシツマブ、セツキシマブ)
3.最近、使用できるようになったセツキシマブはEGFR抗体出現と有効性に関連性はなく、K-RAS遺伝子の変異有無が重要である
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大腸癌治療にあらたな壁 [癌治療]

日本でも厚生労働省の努力もあり、海外で標準的に使用されている抗がん剤が続々と国内でも使用出来るようになってきた
特に、大腸癌治療に関しては昨年秋から、癌細胞を直接攻撃するセツキシマブ(商品名:アービタックス)が使用可能となり、さらなる治療成績の向上が期待されている
当院でも、昨年秋から6名の患者さんに投与して良好な成績をおさめている

セツキシマブは、癌細胞表面(EGFRタンパク)に対する抗体で、癌細胞のみをピンポイントで攻撃するため、その効果も期待できることと
なにより、他の抗がん剤と比較すると副作用が少ないのが利点である
起こりうる副作用は、癌表面抗原と皮膚細胞抗原が近似しているためか、表皮細胞を刺激して、にきびが起こることが多い
また、どんな薬でも可能性があるのだが、アレルギー反応が起こる場合がある

しかし、大腸癌の表面は、すべての大腸癌がおなじ形をしているわけではない
従って、このお薬を投与する場合は、手術などで取ってきた腫瘍細胞の検査をする必要がある
安心してください、このタンパク質(EGFRタンパク)は大腸癌の90%以上で陽性というデータがあり
一応、調べますが、ほとんどの大腸癌でこのお薬が有効です
ですが、セツキシマブを使用する場合はこのタンパク質測定が義務づけられています

これまで、このEGFRタンパクが患者さんの癌細胞にあるかどうか、すなわち、その患者さんのセツキシマブが効くかどうかの検査はこのお薬の販売メーカーで測定してくれていました
しかし、厚生労働省でこの検査を保険適応にしてくれたため(当然のことで、遅すぎるのですが)、販売メーカーでの測定は終了しました

しかし、現実はおかしなことになってました!!
この検査、販売メーカーでは測定できましたが、他の検査会社ではまだ測定の体制が十分でないため、測定不能とのこと!!
検査メーカーに問い合わせたら、2月中には測定可能になるかと思いますとのこと
これまで、お薬を使っていたのに、約1ヶ月程使えない状態
どこも同じと思いますが、化学療法を行っている患者さん同志お話をしており
当然、セツキシマブのことも話題になってます
その患者仲間のなかで、お薬を使える方(現在投与している方)と、厚生労働省の配慮のなさで投与できない患者さんがでてきました
患者さん同士支え合って、情報交換して病気と闘っているのに

大腸癌治療における新たな壁(produced by 厚生労働省)ができました

ちなみに、この検査
日本以外では3~4万円くらいかかる検査ですが
保険適応となって、設定された価格は8,360円でした
患者さんの負担が減るのはよいのかもしれませんが
それを、医療側が負担するのはおかしいですね
この価格設定では、検査に使う試薬代も出ず赤字になりそうです
こういう設定では、そう遠くないうちに検査出来なくなる
あるいは検査しなくなるでしょう
医療はすべてボランティアではないのですから
すべてのひとが均しく、いつでも、どこでも同じ医療を保障するのであれば
医療経済的にもきちんとした仕組みを作らなければ
うまくいくはずがない

すごく、あたりまえのことでゴメンナサイ!

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看護学院講義 がん化学療法 [癌治療]

昨年から、当院附属高等看護学院で「がん化学療法」の講義を担当している
いづれも、1年生を担当
高校を卒業して数ヶ月
昨年は、9月
すなわち、高校卒業して6ヶ月
まだ、医学に関する知識が全くない状態で講義をおこなった
当然、第1日目は難しいと酷評されたが
2回目以降は学生に受け入れられ
試験の成績もまずまずのものであった

しかし、限りなく一般人というか素人に講義するのは
わたくしにとって、非常に収穫であった

今年は、12月
疾患論として、病気のことについてはひととおり講義を受けているという設定

しかし、知識は不十分
それでも昨年よりは、理解度は高い感じであった

1回90分の講義を3回
化学療法総論、化学療法有害事象、疾患別化学療法とおこなった
毎回、講義のはじめにミニテストを行ったが、これが以外と好評であった

講義終了後にアンケートを行ったら
多くの学生が、化学療法に興味をもってくれたようだ

知識は自分で勉強すればよいが
講義の目的は興味を持ってもらい、自己学習できる方法を習得させることと考えている
本日、今年の講義は終了
今年も、目的を達したかなと思う

また、今回の講義では、当院看護師が作成した
患者向け化学療法パンフレットを教科書として使用した

みな、先輩の偉大さを感じてくれただろうか

大腸癌化学療法セミナー [癌治療]

秋田県の外科の先生を中心に大腸癌化学療法についてのセミナーを開催

セッション1では、わたくしが担当して、がん化学療法を開始するにあたって
患者さんへの説明について
模擬患者さんに対して、わたくしと、当院看護師、薬剤師でチーム医療として対応しているところを
寸劇でプレゼンテーション
その後、各施設の医師、薬剤師、看護師さん達からの意見を頂き、意見交換

セッション2では、東北大学化学療法科 加藤俊介先生から、大腸癌化学療法の最近の動向、成績を解説頂く
その後、また、各施設での治療状況を意見交換

30名ほどの小ミーティングであったが、医師のみならず、看護師、薬剤師などの多職種の方に集まってもらい
楽しい会であった

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