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11月緩和ケア勉強会 [緩和ケア]

11月の緩和ケア勉強会のテーマはBad Newsの伝え方
以前は「告知」と言われていたが
最近は「Bad News」と表現されている

患者家族が、本人へ病状を伝えないでくださいとお願いされたときの対応を話し合った
日常勤務終了後の18時15分から、1時間ほど
約30名が集まり話し合った

ミニレクチャー(問題提起)後、実際に病棟でかかわった事例でみなさんと意見交換した

最初に確認事項として
「患者の権利」
1.自分の病気を知る権利
2.検査の内容、危険性、必要性を知る権利
3.治療の必要性、有効性、不利益性を知る権利
4.代替療法に関する情報
5.自分の病気を知りたくない権利

近年、癌告知が当たり前と言われ、患者さんに告知をしないのは罪悪のような風潮
しかし、5番の知りたくない権利もあり、いろいろなアンケートでも、約1割の方々が自分の病気を知りたくないと答える
これは、大切な権利である

法的には医師に告知の義務はなく、医師の裁量権となっている

しかし、厚生労働省の指針では、治療方針は
ひとりの主治医が決定するのではなく
多職種による(勿論、患者・家族を含めた)、討議で決定すべきとされている
医療従事者に悪意はないが
時として、主治医は独善的になる場合がある
治療方針の舵取りは多くの人達の連携で行われるべきである



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むつ緩和ケア研修会 [緩和ケア]

14、15日とむつ総合病院で開催された緩和ケア研修会のお手伝い
病院医師の半数が参加
2日間 缶詰状態で
緩和ケアの講義やディスカッションを行った

がん対策基本法に基づき
がん患者に関わるすべての医師が研修会を受講するよう義務づけられている
今回の研修会には循環器科や整形外科、小児科など
がん患者とかかわることの少ない科の医師の参加もあった

いづれの方々も研修会でなんらかの学びがあったと評価していただけた

特に、グループ討論やロールプレイでは研修医からベテラン医師、看護師、薬剤師が
非常に率直な意見交換ができ
そして分け隔て無く議論を戦わせていた

非常にいい病院、いい地域だなあと感じた

今回の研修会での経験を生かして
これからもよいチームワークでよい医療を育んで欲しい

2310418

家族ケア まるごと一日事例検討会 [緩和ケア]

新潟で30年ぶりの同級会を終え、やや二日酔のまま5時に起床
5時ぴったりに(1秒も狂わず)母が起こしてくれた
わたくしはいつまでも、あなたの息子ですという気分になった

今日は、家族ケア研究所でまるごと一日事例検討会に参加

6時過ぎの新幹線に乗車
意識があったのは燕三条のあたりまで
気がついたら大宮まで到達

検討会は広尾にある研究所のサポートルーム
広尾ははじめてだが、朝に犬と散歩している外国人がたくさんいてのどかな感じ

事例検討会では、3時間かけてひとりの患者さんの療養経過について
研究所所長の渡辺裕子先生の指導のもと検討してゆく

午前、午後とわけて2例検討
午後の症例はわたくしが相談した患者さんについて
他のみなさんのご意見や渡辺先生のコメントを頂いて、この患者さんの気持ちををよりよく理解できた気がした

家族ケアという分野は、患者さんを病気としてあるいは独立した個人として扱うのではなく
社会のなかの一員
その最小単位である家族としてどうかかわってゆくかを検討する
いわゆる、渡辺式家族アセスメントモデルというもので検討してゆくのだが、
この考えかたは、いろいろな関係性を分析するのに有効なツールである

わたくしの患者さんの検討では、患者さんとわたくしの関係として分析された
これを、病院と患者、病院と職員ひいては社会情勢を分析するのにも有効だなあとも感じている

9月にまた、渡辺先生の講演が大阪である
これに参加できそうなので、この分析方式の学びを深めたい





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