医療安全管理者講習会 ～産科医療補償制度～

今回、3回シリーズで行われた医療安全管理者講習会の最終クールが終了した
6，9，12月と秋葉原で2日間ｘ3クールの計6日間であった
今回の受講で、医療安全管理者の資格を取得できた

毎回、いろいろ有意義な講演を聴取できた

今回はそのなかのひとつ
産科医療補償制度；無過失補償制度について

この制度は、2009年1月1日から早々に施行される
これは、分娩時の医療事故では、過失の有無判断が困難な場合が多く、裁判で争われることが少なくない
しかし、裁判では、決着が着くまで時間を要することが多く
迅速な補償がされない
また、このような紛争が多いことが産科医不足に拍車をかけている
すなわち、安心して産科医療を受けられる環境整備の一環である
その骨子を挙げると

１．分娩に係る、医療事故により障害等が生じた患者の救済
２．紛争の早期解決
３．事故分析に産科医療の質向上をはかる

新年から施行される制度
これは、産科医療のみでなく、すべての医療に適応してゆく予定である

ニュージーランドや北欧では、すでに全医療と交通事故に対して適応されている
飲酒運転を除き
医療や運転は、人に危害を加えようとして行われていることはない

この制度が軌道にのれば、世界で唯一、医療者が刑事訴追されるゆがんだ日本の制度が修正されていってくれることを祈る

秋葉原の夜景　～冬～

タグ：医療安全 無過失補償