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緊急手術 [医療制度]

穿孔性虫垂炎・虫垂周囲膿瘍

週末は平和な日々が続いていたのですが、月曜から緊急手術です。1週間前から虫垂炎で抗生剤投与を受けていたようですが、よくならず、これから手術です。

当院では、救急車の搬入台数が、秋田県救命救急センター(秋田赤十字病院)についで多い病院です。
したがって、緊急手術になる患者さんも少なくありません。

秋田県でも全国で起こっている状況と同じく、麻酔科医の不足が深刻です。常勤の麻酔科医がいるところはまだ良いほうです。常勤の麻酔科医の不在な病院では、他科医師や院外の麻酔科医に応援にきていただいてやりくりしている現状です。

しかし、とうとう、秋田市内でも麻酔科不足は深刻となり、大きな総合病院でも、何件かの病院では、夜間帯の手術必要患者の救急搬送を断っている現状です。これは、救急患者が発生してから断っているのではなく、もう、夜間帯に手術必要患者は紹介しないでくださいと開業医の先生方や救急隊に申し入れているようです。

当院も、勿論、他院と同じで麻酔科医師の負担は大きく、同じように外科医の負担も大きい現状です。しかし、他院の体制のためか、最近当院への緊急搬送はどんどん増えています。
この分では、他院と同じように受け入れ制限をしなければいけないのでしょうか。

救急患者の受け入れについては、市内で当番制をとっており、当番の病院には一定の報酬が支払われています。ですから、本来は、その日の当番病院にすべて搬送すればよいのですが、ここが、当番に当たっている病院の力量や診療方針によってすんなりいかないところです。

とりあえず、秋田の救急医療が崩壊しないように、ひとりひとりの命を救っていくしかないと思います。そして、こういった現状であることをひとりでも多くの人々が理解して(納得する必要はないです)、問題意識をもってくれたらと思います。
タグ:緊急手術
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